年収、ランチ、自炊

のっけから気の滅入る話だが、年収が少ない。

年収が少ないのにはいろんな理由があって、自分の責任や選択の結果なんだけども、その事実は時々心を暗くさせる。

 

最近勤務地が少しだけ都会になって、日々のランチ代に頭を悩ませている。弊県で一番のオフィス街、周りには、人生と縁のない大企業が立ち並び、最も近い惣菜屋では都会から来たきれいな女が、標準語で喋っている。その中に、ヨロヨロとみっともない服を着て、600円を超えないように、と念じながら惣菜を選ぶ。飲み物を買うとプラス120円、かんたんに予算オーバーだから、買わない。イートスペースに申し訳程度に置かれた水を飲む。

 

転職する前だって800円のランチを平気で食べるような生活ではなかったけれど、やれるのにやらないのと、できないからやらないのはちょっとだけ意味が異なっていて、白々しい蛍光灯に照らされながら食べるタイカレー(秋野菜盛り)は味気ない。その上、量が少ない。オシャレな都会の人たちは、多分モリモリとご飯を食べないんだろう。オーガニックなんだろう。

 

というわけで、自炊の機運が高まっている。人は可能な範囲で上手い飯を食わねばならない。それから適度に運動して、風呂に入って、寝る。それくらいしか自分自身にできることってない。どうせ、死ねば全てなくなるんだ。今日は何を食ってやろう。