特になんもないのだ毎日は

 特に今日もなんにもなくて、しかし変に気持ちが沈んだので想像上の彼氏に「ドラえもーん」と泣きつくなどして過ごした。想像上の彼氏はいつもの菩薩のような笑顔で「めいそーの考えてることは、全くの無意味だよ」と諭した。そう。無意味なのである。

 想像上の彼氏、つまり考えうる最大限の慈愛をもってしても私を癒やしてはくれないので、やむなく夫に甘えてみたんだけども、「めいちゃん今日なんか悪いことしたでしょ」と指摘された。やってない。やることもあるけど今日はやってない。やってないんだ。

 そんなわけで、今日も人生が辛い。なんで辛いのかって言うといまいちわかんない。最近は、悲しさの理由について、頭蓋骨を満たす何らかの液みたいなものの質のせいじゃないかなって気がしている。

 おそらく他の人は、ハッピーだったり、あるいは無味無臭だったりする液体の中をプカプカと脳が浮いてるんだけど、私に限っては生まれたときから頭蓋骨の中に悲しみ液が満ちてるんだと思う。(科学的な根拠はない)

 頭を満たしている液体の色が一人だけ異なるがゆえに、私の個人的奮闘と失敗の数々は理解されず、多分今後とも孤独を噛み締めて生きていくことになるんだと思う。いかにも悲しい。だから、いつか脳が人並みになって、いまどうしてもできないことが突然できるようにならなかなぁ。そうであってほしい。そうであってほしいと思う今日でした。